ケモインフォマティクス討論会予稿集
第42回ケモインフォマティクス討論会 東京
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一般公演(A公演)
機械学習を活用したスルフィドクラスター集積MOFの合成条件探索
*田中 大輔脇谷 拓真鎌倉 吉伸
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p. 1A03-

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抄録
金属イオンと架橋配位子からなる、金属-有機構造体(MOF)は、その優れた細孔特性から現在高い注目を集めている。MOF結晶を低次元無機半導体の集積構造と見做せば、単なる無機構造の凝集では実現困難な高度な自己組織化構造が達成可能であるため、優れた光物性やキャリア移動度の実現が期待できる。もし、無機半導体の部分構造を自在に導入したMOFが実現できれば、半導体ナノ構造に由来する優れた光物性に由来する新規電子材料が実現できると期待できる。しかしながら、多様な光物性を示す重元素半導体無機半導体構造を節に持つMOFの汎用的な合成法は存在せず、全く新しい合成戦略の確立が必要である。本発表では、我々のグループが合成に成功した高次元クラスター構造を骨格中に持つMOFの構造と電子物性を報告し、従来合成が困難であった低次元半導体を節に持つ難結晶性MOFの合成条件探索を、機械学習によって効率化する手法について提案する。
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