ケモインフォマティクス討論会予稿集
第42回ケモインフォマティクス討論会 東京
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ポスター発表
金属錯体を触媒とするアルキド樹脂の重合機構の理論的解明
*永野 駿介中野 宏明高橋 亮則畑中 美穂
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p. 1P16-

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抄録
塗料の硬化は、含有アルキド樹脂の重合が元で起こるとされており、塗料には硬化を加速するための金属錯体触媒が微小量添加されている。この金属錯体触媒の配位子や中心金属の組み合わせにより硬化時間が変化することが実験的に確認されている。しかし、金属錯体触媒がどのように樹脂の硬化に関与しているのか分かっていないため、錯体の設計には膨大な実験検証が必要であった。そこで、本研究では反応経路自動探索(Global Reaction Route Mapping: GRRM )プログラムに実装されている人工力誘起反応法(Artificial Force Induced Reaction:AFIR) 法を用いて反応経路の網羅的探索を行うことで、反応機構を理論的に解明する。また、解明した反応機構から硬化を促進する因子を特定し、新規錯体触媒の設計に応用することを目指す。
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