主催: 日本化学会ケモインフォマティクス部会
共催: 奈良先端大データ駆動型サイエンス創造センター
会議名: ケモインフォマティクス討論会
回次: 43
開催地: オンライン
開催日: 2020/12/09 -
p. 1A09-
リチウムイオン電池は、持続可能なエネルギー資源として多くの問題を抱えており、ポストリチウムイオン電池の開発が急務となっている。電池材料の開発においては、第一原理計算に代わって、機械学習モデルを利用したより効率的な材料探索が注目されている。正極材料についても、組成式からインタカレーション型正極の平均電圧を予測するモデルが提案された。一方で、スクリーニングへの適応を考慮すると、組成式から詳細な物性評価に繋げにくい点やモデルの適応範囲を簡単に評価できない点などの問題がある。本研究では、先行研究の問題点を踏まえ、結晶構造を入力として扱い、予測の信頼度も評価できる平均電圧予測モデルを構築した。既往手法との比較の結果、精度を維持しつつ、モデルの課題点を克服することができた。今後は、構築したモデルを利用して、ナトリウムイオン電池の正極材料のスクリーニングを行う予定である。