中部日本整形外科災害外科学会学術集会 抄録集
第105回中部日本整形外科災害外科学会
セッションID: 1-F-P-24
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P-04 P 骨代謝
閉経後骨粗鬆症患者における身長と骨密度の関係
池田 光正菊山 愛一郎福田 寛二浜西 千秋
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抄録
(目的)閉経後骨粗鬆症患者に対して,加療効果を腰椎骨密度と身長の変化の観点から治療効果を検討した. (対象)閉経後女性92名,年齢52-85歳,1年以上同効果薬剤を単独投与され最長3年として調査した.調査対象は3種の薬剤でアルファカルシドール(D)26例,リセドロネート(R)33例,アレンドロネート(A)33例であった.各薬剤の観察期間は,観察期間D24.4ヶ月,R16.5ヶ月,A:17.2カ月であった. (方法)方法は腰椎骨密度をDEXA法,身長は骨密度測定時に計測.評価方法は投与前,最終診察時での骨密度変化.身長は投与前,最終診察時の差を検討し特に2cm以上低下を有意とした. (結果)骨密度の平均増加率はD0.08%.R5.21%.A7.05%.身長の平均変化はD-1.1cm,R-0.50cm,A-0.74cmであった.投与前後での身長変化に有意差(身長低下)を認めなかったのはリセドロネートのみで.アレンドロネートは傾向を示したが投与前後に身長低下に有意差を認めた. (考察)骨密度は,以前から報告のある如くビスホスホ製剤で良好な上昇を認めていた.骨質評価の代替示標として身長低下2cm以上を有意として評価しD 3例,R 3例,A 3例であった.D,R,Aの平均身長低下の間には有意差は認めなかったが,投与前,最終診察の間ではR:リセドロネートのみ身長の減少に有意差が認められていた.アレンドロネートでも経過観察期間が長くなれば差を認める可能性はある.
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© 2005 中部日本整形外科災害外科学会
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