抄録
地域中小企業による長期実践型インターンシッププログラムの構築プロセスを明示する。研究方法としてアクションリサーチの手法により、「設計」「募集」「実施」「総括」の 4つの観点で、企業外の第三者が企業との対話を通じてプログラムを構築したプロセスを実証した。インターンシッププログラムは、企業のビジョンや経営戦略に基づき、企業の事業領域と学生の教育・研究領域が重なる領域であり、企業が恩恵を受けられる長期間の有償で特定領域のジョブ型のプログラムが構築された。また、学生の教育効果を高め、企業のインターンシップが継続発展するための仕組みとして「日報」や Slack などのSNSツールが有効に機能することが確認できた。