抄録
島根大学では、地域企業と大学の交流を目指した少人数・双方向性の研究シーズ紹介とライトニングトーク(LT)をあわせて「技術コミュニティラボ」と称し、これまで対面とオンラインで開催してきた。本研究では、技術コミュニティラボの対面開催とオンライン開催における参加者数、後日面談数、共同研究受入額などを比較し、地域企業との連携への効果の違いを明らかにすることを目的とした。参加者数と後日面談数は、少人数・双方向性の研究シーズ紹介では有意差はなかった。一方、LTでは対面開催の方が多かった。共同研究受入額は、対面開催では、少人数・双方向性の研究シーズ紹介の平均値が約86万円、LTの1回目の合計値が260万円だった。一方、オンライン開催では、いずれも0円だった。