抄録
北海道で最も人口の少ない音威子府(おといねっぷ)村では、2021年から3年間、都市圏の大学生との協働まちづくり事業を実施し、2022年から派生事業として地域おこし協力隊インターンシップ制度を活用した大学生と若手行政職員との協働まちづくり試行を行っている。地域外から若者が訪れ滞在し活動することでの地域への効果は、移住定住や関係人口創出だけではない。インターンシップ受け入れを、若手行政職員の資質向上にもつなげることを意識し実証を行った。地域に関心のある大学生と、地域で仕事をする職員とが同じ目線で協働することができる事業構想と試行・実証の積み重ねから、職員資質向上が見えつつあるとともに、地域内外との交流は小規模自治体でもさまざまな可能性があることが見えた。