抄録
クマノザクラが103年ぶりの桜の新種として認識されて以来、すでに8年以上の時が過ぎた。この間に、地元では実に様々な取り組みがなされてきた。中でも、「日本クマノザクラの会」設立は1つの大きな契機であった。地域活性化に取り組むに当たって、このような組織化の動きは、他地域においても非常に参考となる。そこで、新種発見以来の地元での取り組み状況を振り返り、さらに組織としての「日本クマノザクラの会」の存在意義を確認する。クマノザクラの認知度向上や会設立のようすを初期段階から見直し、組織化のメリット・デメリットも含め詳しく報告する。