コンクリート工学
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工事記録
荒山大橋の設計
審良 郁夫梅林 福太郎熊坂 徹也堤 安希佳
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2011 年 49 巻 8 号 p. 8_31-8_36

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抄録

本稿は,橋長419m,最大支間長122.5m,第3径間を中心に半径280mの平面曲線を有する4径間連続波形鋼板ウェブPC箱桁橋の上下部および基礎工の詳細設計について報告するものである。全体計画としては,詳細設計時の地質調査により,予備設計の見直しを行い,最適な橋梁形式の再選定を実施した。上部工の設計においては,平面曲線半径が280mと小さいことから,そり応力に対してFEM解析を実施した。また,防錆工法として,ライフサイクルコストの観点から,ニッケル系高耐候性鋼材を適用した。下部工および基礎工の設計においては,コンパクト化の観点から,高強度鉄筋SD 390の適用を含めた構造形式の比較検討を行い,高強度鉄筋を採用した。

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© 2011 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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