コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
テクニカルレポート
超高強度繊維補強コンクリートを用いた道路橋床版の安全性に関する実験的研究
一宮 利通樽谷 早智子金治 英貞小坂 崇
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 53 巻 8 号 p. 698-702

詳細
抄録

近年,鋼床版の溶接部に車両の走行に伴う変形に起因する疲労き裂の発生が顕在化しており,点検や補修など維持管理に必要なコストが増加する傾向にある。そこで,筆者らは超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を用い,耐久性が高く,しかも鋼床版並みに軽量なワッフル型UFC床版を開発している。これまでに,FEM解析による応力度の照査や輪荷重走行試験による疲労に対する安全性の検証を行っている。本研究では,破壊モードの確認および破壊耐力に対する安全性の検証を目的として,輪荷重走行試験後の試験体を用いた載荷実験を行った。その結果,破壊モードは曲げ破壊であり,設計輪荷重の7.5倍の耐力を有することを確認した。

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 日本コンクリート工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top