近年，ブリーディングに起因する不具合が頻発していることが指摘されている。これは，ブリーディングが過剰に生じるとコンクリート構造物の耐久性等に悪影響を及ぼし，少なすぎるとコテ仕上げなどがしにくくなるためと考えられる。しかし，ブリーディングがコンクリートの特性に及ぼす影響を定量的に把握できてないこと，試験方法が汎用的でないことなどから，適切な制御がなされていないのが実状である。このような背景から，ブリーディングの適切な制御によるコンクリート構造物の性能確保を目的に委員会活動を行った。本報告は，委員会活動の成果をまとめたものである。
