2018 年 56 巻 7 号 p. 562-569
環境配慮型のコンクリートとしては,混合セメントC種に相当する二酸化炭素の削減量が膨大なコンクリートの研究を主に行われてきた。しかし,このようなコンクリートは製造や施工,適用箇所に制限があることが多く,汎用的な使用が難しい側面をもつ。本報では,一般のコンクリートと同様に使用が可能な環境配慮型コンクリートの検討を目的に,普通ポルトランドセメントおよび高炉セメントB種を混合することで,高炉セメントA種相当としたコンクリートについて検討を行い,そのフレッシュコンクリート,強度発現性,耐久性状および二酸化炭素の削減効果を示し,本技術の有用性について報告する。