近年,暑中期におけるコンクリート温度上昇抑制対策として,ドラムの遮熱塗装やドラムカバーなど,様々な形でアジテータ車のドラムの遮熱対策や断熱対策が考案されているが,これらの対策の有効性について客観的な検証はこれまで実施されていない。そこで,暑中期のコンクリート工事における品質確保の一助とすることを目的に,日射量,外気温および積込み時のコンクリート温度など,フレッシュコンクリートの温度に影響を及ぼす様々な要因と各種の遮熱・断熱対策の効果について,水を使用した基礎的な実験に加え,国内8地点における暑中期のドラム内コンクリート温度をプローブにより連続計測した結果を用いて検討した。