開削トンネルの健全性は,漏水や浮き・剥離を順次補修することによって維持される。しかし,一度標準工法として定められた工法は東京地下鉄(株)では長年更新されておらず,新材料が導入されていなかった。また,補修を行った箇所において再劣化が発生する事例があった。そこで,止水工および断面修復工を対象として,箱型トンネルに適した補修方法を選定するために,要求性能および評価項目を定義し,母材コンクリートの劣化状況を考慮した補修方法の評価方法を考案した。加えて,実施工に導入する運用の流れを確立するに至った。これにより,迅速に新技術を導入できるようになった。