コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
テクニカルレポート
地下鉄トンネルに適したコンクリート補修材料の評価システムの構築
田口 真澄小椋 紀彦上田 洋岸 利治
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 58 巻 8 号 p. 589-596

詳細
抄録

開削トンネルの健全性は,漏水や浮き・剥離を順次補修することによって維持される。しかし,一度標準工法として定められた工法は東京地下鉄(株)では長年更新されておらず,新材料が導入されていなかった。また,補修を行った箇所において再劣化が発生する事例があった。そこで,止水工および断面修復工を対象として,箱型トンネルに適した補修方法を選定するために,要求性能および評価項目を定義し,母材コンクリートの劣化状況を考慮した補修方法の評価方法を考案した。加えて,実施工に導入する運用の流れを確立するに至った。これにより,迅速に新技術を導入できるようになった。

著者関連情報
© 2020 公益社団法人 日本コンクリート工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top