2021 年 59 巻 7 号 p. 561-567
プレキャストコンクリート工法は,現場作業の省力化,省人化,工期短縮といった生産性向上に大きく寄与できる技術の一つで,普及拡大が望まれる技術であるが,その適用にあたっては現場打ち工法とは違った特有の留意すべき事項がある。土木学会コンクリート委員会では,土木学会コンクリート標準示方書の考え方に基づいて,プレキャストコンクリートを用いた構造物の構造計画,設計,製造,施工,および維持管理について,技術的な要点を整理し,コンクリートライブラリー 158「プレキャストコンクリートを用いた構造物の構造計画・設計・製造・施工・維持管理指針(案)」を発刊した。本稿ではその概要を紹介する。