2024 年 62 巻 2 号 p. 156-161
阪和自動車道のリニューアル工事に伴い,和歌山北ICから和歌山南SICに位置するRC連続床版構造形式である松島高架橋の主版架替え工事を実施している。本工事では,上下線総幅員を3回に分割し,交通規制期間中は幅員減少の採用により既設構造物の拡幅を行わないで,上下線で現状と同じく4車線を確保したうえで,既設主版の架替えを実施している。本工事は,分割された狭隘工事スペース内でSCBR工法を用いたプレテンションT桁の採用により,コストの縮減を図るとともに,支承部の維持管理性を向上させている。このプレテンションT桁に特筆した事項を報告する。