1982 年 20 巻 10 号 p. 42-50
中国自動車道宇佐川橋は, 日本最大, 世界でも有数のコンクリートアーチ橋である。前半はPC斜吊りによる片持ちばり工法, 後半は鋼製ガーダーを使用したメラン工法で施工されている。後半のメラン工法部で鋼製ガーダー, PC鋼棒, 鉄筋等が錯そうする部分では, コンクリートの収縮ひびわれ, ブリージングによる鋼材下面付着の減少等を防止し, かつワーカビリチーをよくするため, 流動化コンクリートを採用した。本稿は, この流動化コンクリートによるアーチ橋の施工について述べる。