抄録
ひびわれを許容するプレストレストコンクリート (PC) 構造については, その概念あるいは計算手法は明らかにされているが, 構造物としての具体的な像が明確になっていない。ポストテンション方式のTげた橋を例に取り上げ, 荷重強度, 支間長, およびコンクリートの見掛けの許容引張応力度を変化させ, 力学的挙動および経済性について考察した。ポストテンション方式Tげた橋の標準設計手法を適用することにより, ひびわれを許容するPCTげた橋の設計は可能であるが, その経済的利益は直工費比率で4-7%となっている。