1986 年 24 巻 12 号 p. 21-31
鉄筋コンクリートラーメン高架橋の温度変化・乾燥収縮に対する合理的な設計法を確立する基礎資料を得るため, 実高架橋における温度変化・長さ測定ならびに供試体による基礎実験を行った。 温度測定の結果から高架橋の部材間の温度変化を, 高架橋が建設される地点の月別平年気温から求める算定式を提案した。 また, 基礎実験の結果から, 部材断面形状寸法・湿度による乾燥収縮ひずみの変化, および軸方向鉄筋による乾燥収縮ひずみの拘束効果を明らかにした。 さらに, 実高架橋における長さ測定結果と, 本手法による乾燥収縮ひずみの計算値との比較検討を行い, 本手法の妥当性を確認した。