1987 年 25 巻 4 号 p. 13-24
稼働後16年を経過した連続鋳造設備の更新工事を行うにあたり, 既設基礎を流用し, 従来, 全体工期に占める割合の大きかった基礎工事工程の大幅な短縮を図った。そのため, 長期間高温環境下にあったと予測される既設基礎コンクリートの品質調査, 稼働中のコンクリート温度調査, ならびに後付けアンカーボルトの引抜き耐力試験等を実施して, 工程短縮工法の信頼性確認を行った。本稿は, これらの調査, 試験結果, および実施した急速施工の概要を報告するものである。