当ホテルは北海道トマムの広大な自然の中に建設された超高層建築で, スキー場のオープンに竣工時期を合わせているため, 躯体工事を冬季中も行う必要があり, 北海道の冬という厳しい気象条件の中での寒中コンクリートの施工およびタクト工程の厳守が施工上の重要なポイントとなった。本稿では, 躯体関連工事における省力化と, 寒中施工における外周養生としての外装プレキャスト版の利用, また北海道においては初めての100mを超える高所へのポンプ圧送, さらにコンクリートの品質向上を目指して採用した分割練りまぜ工法によるコンクリートの施工結果を述べた。