コンクリート工学
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複合RC積層工法によるオフィスビルの設計と施工
瀬口 健夫川端 一三黒羽 健嗣成原 弘之佐々木 晴夫
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1990 年 28 巻 12 号 p. 35-45

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抄録

本工事では, はりの中央部をS造, 端部をRC造とする複合構造ばりと遠心成形による柱とを工場製作し, 現場でこれらのPCa部材をウエットジョイントする, 複合RC積層工法を採用した。また, 柱・はり, PCa部材の接合部の一部には, 圧縮強度600kgf/cm2の高強度コンクリートを採用した。これらの結果, RC造の特徴である経済性を生かしながら比較的大きなスパンの事務所ビルの建設を短工期・省労務で実現できるとともに, 設計基準強度600kgf/cm2の現場打ちコンクリートの見通しを得た。本稿では, 複合構造ならびに複合RC積層工法の概要および圧縮強度600kgf/cm2の高強度コンクリートの施工ならびに品質管理結果について報告する。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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