コンクリート構造物の補修に用いられる材料(塗装材, 断面修復材, 鉄筋防せい材)の品質, 耐久性は必ずしも明らかではなく, その評価方法も確立されていない。一方, 現場 (実橋) では, 壁高欄等のひびわれ, 剥離鉄筋腐食などの損傷事例がみられ, その補修に前記材料を組み合わせたライニング工法が用いられている。
本報告は, これらの材料の品質特性, 耐久性を, 暴露試験および品質比較試験により確認したものである。その結果, 現在市販されている製品の品質には, かなりばらつきがあり, 各種の機能および耐久性の点で問題のある材料があることが判明した。これらの試験結果をもとに, 塗装材の品質規格を作成した。
