コンクリート工学
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鉄筋コンクリート桟橋における塩害防止対策例
渡辺 修上野 衛庄子 典男石原 隆雄
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1990 年 28 巻 6 号 p. 24-33

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抄録

わが国ではじめてLNGを導入した, 東京ガス(株)根岸工場は, 首都圏西部, 横浜, 湘南方面のエネルギー需要をになう製造・供給の拠点である。現在, 大型のLNGタンカーが着桟できるように, 鉄筋コンクリート桟橋を増設中である。桟橋の設計および施工にあたっては, 既往の桟橋で多くみられる塩害を防止することが品質を確保するうえで重要な検討課題と設定し, 各種検討を行い, 対策を実施した。本報告は, 本工事で検討・実施した塩害防止対策の設計および施工の概要をとりまとめたものである。実施した主な対策は, 耐海水性のある材料および配合の選定, 耐用年数を考慮したかぶりの選定, 初期欠陥の防止 (ひびわれ幅の制御), エポキシ樹脂塗装鉄筋の使用, セパレータの防せい処理, 塩化物が浸透しにくいような木コン部の処理等である。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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