立正佼成会神戸教会は, 関西地区の布教, 修業の拠点として新築された建物であり, その形状は, 宗教建築として荘厳で永続性のある建物を目指した安定感のあるフォルムとなっている。また, 構造方式として鉄筋コンクリート造を主体とした鉄骨鉄筋コンクリート造を採用し, その主架構は, 建物四隅に配したコアと, それらを結ぶ大スパン鉄骨鉄筋コンクリート造ばり (約30m) からなっている。今回, この建物が教会として長期にわたって使用される, 社会的遺産としての価値が高いことから「超高耐久性コンクリート」を採用した。施工にあたってはとくに調合, 打設, 養生に注意をはらい, 耐久性の確保に努めた。