コンクリート工学
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コンクリート部材のねじり応力と耐力
佐伯 昇
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1991 年 29 巻 9 号 p. 19-27

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抄録

海洋に地中に大型で複雑な構造物あるいは曲線的でスレンダーな構造物が多く造られるにしたがい, コンクリートのねじりに関する問題が重要になってきている。本解説ではねじり設計に基本となるねじり応力解析およびひびわれ後の補強および耐力の算定についての知識を提供するものである。単純ねじり理論, 曲げねじり理論あるいは塑性理論を用いて, 設計時におけるひびわれ荷重算定, 補強筋がない場合の耐力算定, 補強筋の必要性の有無の判定にっいて述べる。一方ひびわれ後の挙動の解析には立体トラスモデルと斜め曲げモデルが用いられるが, 設計上便利で, 現在よく用いられている立体トラス理論を紹介し, 耐力の算定, 補強筋の算定, および曲げあるいは曲げせん断との組合せ荷重下の耐力の算定法について言及する。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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