コンクリート工学
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公立中学校校舎のアルカリ骨材反応によるひびわれ損傷調査と補修工事
西林 新蔵山根 君太郎重吉 勝中村 準
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1992 年 30 巻 8 号 p. 28-38

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抄録
ここで報告する工事記録は, 鳥取県東部に位置する八頭 (やず) 郡八東町の町立八東中学校鉄筋コンクリート造校舎に生じたひびわれ損傷に対する調査と補修工事を対象としたものである。ひびわれ損傷がさらに進行して, コンクリート片の剥離や転落によって生徒に傷害を負わせるようなことが, 万が一にもあってはならない学校建築の特殊性に鑑み, このコンクリートのひびわれ損傷の原因究明と, 早急かつ的確な補修方法の確立を図るための調査研究が, 町当局から鳥取大学工学部に委託された。調査研究の結果は, アルカリ骨材反応による損傷であると判定された。本報告は, 前半は, 1989年から1991年にかけて実施したひびわれ損傷の原因究明と補修方法の検討のための調査研究の結果を, 後半は, この調査結果をふまえて1991年に実施した補修工事の概要を述べたものである。
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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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