コンクリート工学
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サイトPCa部材を取り入れた生産施設の施工
森下 政直斎藤 豊服部 由二野中 雄二
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1993 年 31 巻 4 号 p. 31-41

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抄録
当建物は延面積約6万2000m2の製粉工場で, 食品工場としての機能から主要構造はRC・SRC造で計画された。粉塵のたまりにくい清掃の容易なディテールおよびコンクリート表面の仕上げに対する品質管理と, 製造工程から多種の柱スパン, 高い階高が要求された。ここでは高強度のコンクリートと鉄筋を使った主架構に, サイト製作PCa部材 (アンボンドPC鋼棒入りハーフPCa小ばりとPICOS合成床板およびサイロ壁) や工場製PCa部材 (ユニコラム柱・FDT合成床板) を積極的に取り入れた複合化工法を採用した。その結果, 型わく量からみて40%のPCa化が達成され, 工事労務の平準化と省力化および, 所期の品質確保ができた。本報は工事におけるサイト製作PCa部材の設計と構工法およびPICOS合成床板とユニカラムの構造実験結果について報告する。
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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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