1993 年 31 巻 6 号 p. 45-53
合成・混合構造は, 鋼とコンクリートの組合せで構成される多種類の部材や構造体であり, 従来の単一構造と比べて, 構造安全性, 施工性, 経済性等のバランスを向上させることができるものとして最近注目されている。その高層建築事例は, 国内よりも海外において多くみられる。本報告では, 当社で施工した (1) SRCメガストラクチャーの中国銀行香港支店ビル (香港L.E. Robertson), (2) 太径鋼管コンクリート/SフレームのAT&Tゲートウェイタワー (アメリカ・シアトル, J. Skilling) の2例の構造設計と施工を紹介する。