コンクリート工学
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土木コンクリート構造物の劣化診断技術の現状と課題
大即 信明鎌田 敏郎
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1993 年 31 巻 6 号 p. 5-12

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抄録

近年, コンクリート構造物の劣化診断技術の重要性が認識され, これに関する調査・研究が盛んに行われている。とくに, この技術は, 構造物の維持管理にとって重要である。本稿は, 土木コンクリート構造物の維持管理に関連する劣化診断技術の現状と課題をまとめたものである。すなわち, これらの要素技術を, (1) 劣化状況調査, (2) 劣化原因, 劣化外力の把握, (3) 劣化度の評価判定, (4) 劣化進行予測, および (5) 対策作成に分類して示したものである。現状では, 維持管理体制の確立には劣化診断技術は未熟な段階にあり, 今後の調査・研究に期待せざるを得ないことが理解される。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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