コンクリート工学
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厳寒地におけるPC斜張橋の片持ち張出し施工
十勝大橋
葛西 泰弘神山 繁池田 隆田中 茂義
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1995 年 33 巻 8 号 p. 35-46

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抄録

十勝大橋は北海道帯広地方において建設中の, 中央径間251m, 幅員32.8mを有する日本最大の1面づりPC斜張橋である。施工は片持ち張出し架設により行われたが, -20℃を超える厳寒期にも施工を行うために, 断熱シートや鋼板で覆った全天候型移動式作業車が用いられた。寒中施工, 特に寒中コンクリートの施工では打設コンクリートの温度管理と養生管理が重要となる。前者は生コンプラントの製造システムで対処され, 後者は現場における養生囲いや給熱養生により実施された。その他の技術的特色としては, 大容量現場製作斜材の採用, リフトアップ工法による移動式作業車の組立て, 水バラスト工法による側径間部の施工等がある。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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