1996 年 34 巻 9 号 p. 13-19
中野坂上本町二丁目再開発事業のうち, 高さ30階の北棟の建設工事において, コンクリート充てん型鋼管柱に高流動コンクリートが使用された。これは住宅・都市整備公団の委託でまとめられた, 「高流動コンクリートの調合および施工指針 (案) 」に沿って実施されたものである。また, 同じ北棟の工事において30階の床スラブに呼び強度30 (30.ON/mm2) の高強度軽量コンクリートがポンプ圧送により施工された。高強度軽量コンクリートのポンプ圧送の基礎資料を得る目的で, 10階, 21階および30階の床スラブ打設時に, 圧力損失ならびにコンクリート品質の変化を測定した。ここでは, この2つのコンクリート工事について紹介する。