コンクリート工学
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アコースティック・エミッションによる非破壊検査の現状
大津 政康
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1997 年 35 巻 12 号 p. 12-17

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抄録
アコースティック・エミッション (AE) は, 近年, 広範囲にコンクリート工学の分野で研究が進められている。元来は非破壊試験の一種として研究が始められたが, 現在では既存構造物の維持管理のたあの検査手法として注目されている。また, 工程管理という新たな分野でも研究開発が行われ, 建設工程監視への適用が試みられている。一方, AEの発生機構の解明に関連して, コンクリートの破壊力学に関する研究にも適用の広がりを見せ, モーメントテンソル解析による破壊機構の同定が新たな分野として活発に研究されている。以上のようなAE研究の最新の動向について解説した。
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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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