本研究は, 高速道路の建設や維持管理および地域産業において発生する各種の建設副産物を対象に, これらを活用したコンクリート骨材の開発を目的としたものである。今回対象とした建設副産物は, 製砂スラッジおよび農業用シート製造時に発生するプラスチック廃材である。これらにセメント系固化材を加えニーディングして, コンクリート用骨材を作製し, その性質について調査・分析するとともに, これらのコンクリート用骨材を用いた遮音板を作製し, 基礎的性質の調査および実地暴露試験を行った結果, 十分有用なことが判明した。また, 従来型のコンクリート遮音板と比較すると, コストが約15%削減できる結果となった。