コンクリート工学
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既設コンクリート構造物におけるコンクリート片のはく落防止対策
溝江 実窪田 賢司久保 竜志野島 昭二
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2001 年 39 巻 8 号 p. 5-9

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抄録

近年, コンクリート構造物の早期劣化によるひび割れやはく離, およびこれに伴うコンクリート片の落下事故の発生等が社会問題となっている。交差道路等でこのようなコンクリート片のはく落が生じた場合, 第三者に及ぼす影響度は大きい。このため, JH日本道路公団では, コンクリート片のはく落による第三者影響度を抑えることを目的として, 平成12年11月にトンネル構造物を除く既設コンクリート構造物のコンクリート片はく落防止対策マニュアルを策定し, 適用を図っているところである。本稿では, マニュアル策定に至る経緯を述べるとともに, はく落防止対策の基本方針, はく落につながるコンクリート構造物の点検手法, はく落防止に求める性能について解説する。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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