コンクリート工学
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工事桁を本設利用した鉄道高架橋の施工性に関する検討
渡辺 憲一永田 敏秋一宮 利通高田 和法
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2003 年 41 巻 8 号 p. 8-16

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抄録

JR線と環状2号線の交差部工事では, 鉄道の線路に仮設部材として供用されている工事桁に補強桁を接合し, コンクリートで巻き立てて合成構造として本設利用する工法が初めて採用される。本工法を適用するにあたっては, 工事桁や補強桁 (H形鋼), 埋設型枠の治具等によってコンクリートの充てんが阻害される可能性や, 養生期間中の電車走行に伴うたわみにより主桁のH形鋼とコンクリートの一体性が阻害される可能性が懸念された。そこで, 実橋を模擬した試験体を製作して施工性の確認試験を実施し, 高流動コンクリートを使用することによってコンクリートが密実に充てん可能であること, 養生期間中列車荷重が継続して載荷された場合でもコンクリートとH形鋼は一体化されることを確認した。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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