主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和7年 日本船舶海洋工学会 春季講演会
回次: 40
開催地: Ehime Prefectural Convention Hall
開催日: 2025/05/29 - 2025/05/30
p. 679-687
ISSC2018 committee V.7では,設計寿命全期間の船体モニタリング(HM)と運航履歴を考慮した疲労強度評価の必要性を指摘している.しかし,全ての疲労好発箇所にセンサを設置するのは非現実的であるため,実用設計ではSpectral Fatigue Assessment(SFA)による疲労評価が行われるが,様々なモデル化誤差に起因して推定精度が悪化することが報告されている.Takeuchi etal.はEquivalent Wave Probability(EWP)法を提案し,ベイズ推論に基づくデータ同化を行うことで,少数HM点から非計測点の疲労被害度を精度よく推定できることを報告している.しかし,EWP法はコンテナ船の縦強度部材についてのみ検証されており,他船種や局所部材への適用性については検討されていない.本研究では,40万DWT鉱石運搬船のHMデータを基にEWP法の適用性を検証し,積付状態の判別を行うとともに縦強度部材および局所部材の疲労被害度推定を実施した.その結果,縦強度部材や一部の局所部材では安全側の推定が得られたが,一部のセンサでは非安全側の推定となり確率モデルへの不適合が確認された.