コンテンツツーリズム学会論文集
Online ISSN : 2435-2705
Print ISSN : 2435-2241
大河ドラマを活用したシティプロモーションについて
『おんな城主 直虎』舞台地の浜松市を事例として
中村 忠司
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 5 巻 p. 25-33

詳細
抄録

2014年にローカル・アベノミクスとして打ち出された地方創生以来、自治体の観光に対する視点が変化してきている。単に観光客の増加による経済効果だけではなく、県外へのブランディングと地元住民の地域への愛着を醸成することによる移住・定住促進も大きな目的となっている。そのため、大河ドラマを活用した観光プロモーションもなんらか変化していることが想定される。では、その拡大された観光事業の目的を達成するために、大河ドラマはどのように活用され、その手法はどのようなものであろうか。 観光・シティプロモーション課が推進協議会の事務局となっている『おんな城主 直虎』の舞台地である浜松市を中心に、『平清盛』以降6年間の大河ドラマの舞台地となった自治体の施策を事例として検証すると、市民に対しての啓発事業とホスト・ゲスト両面での市民の参加がより重要になってきていることがわかった。

著者関連情報
© 2018 コンテンツツーリズム学会
前の記事 次の記事
feedback
Top