カウンセリング研究
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ケース報告
大学での不登校の子どもに対する集団活動を通した支援 ―集団活動プログラムによる支援とその意義―
松永 邦裕
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2012 年 45 巻 3 号 p. 184-193

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抄録

不登校の多様化に伴い,適応指導教室をはじめとする集団活動を通した支援のニーズが高まっている。本研究は,全国でも例のない大学内に設置された不登校の子どもを対象とした通級型支援教室での実践研究である。学生スタッフを中心に,発達障害などのそれぞれの子どもの特性に配慮しながら,集団活動プログラムによる支援を行い,支援の意義や効果を子ども自身へのインタビュー調査と自己評価の観点から検討を行った。その結果,集団活動を通して,子どもの対人関係での自己評価が高まることが示唆された。本教室の実践をふり返り,不登校の子どもへの集団活動を通した支援の意義,さらに発達障害の子どもの不登校の理解と支援について考察を試みた。

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© 2012 日本カウンセリング学会
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