カウンセリング研究
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確証的因子分析による日本語版Body Image Concern Inventoryの因子構造の検討
田中 勝則田山 淳
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2013 年 46 巻 1 号 p. 11-17

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抄録
Body Image Concern Inventory(BICI)は身体醜形障害の症状を簡便かつ包括的に測定するための自己記入式質問紙であり,世界各国で利用されている。日本語版のBICI(J-BICI)もこれまでに作成され,十分な信頼性と妥当性が確認されているが,海外の先行研究とは異なる因子構造を有することが報告されている。一方,先行研究ではBICI作成時の調査協力者が女性に偏っている問題がある。そこで本研究では,J-BICIの因子構造について,性別の影響も踏まえ検討を行うことを目的とした。1,227名の大学生(男性709名,57.8%;女性518名,42.2%)がJ-BICIに回答した。多母集団同時分析による確証的因子分析の結果,J-BICIは「容姿の問題に対する安全確保行動」「容姿の問題からの回避行動」「容姿への否定的評価」の3因子構造をもつことが確認された。この3因子モデルに関しては,男女間で共通したものであることも明らかとなった。また,これらの3因子が十分な内的整合性を有することも示された。以上の結果より,J-BICIは性別にかかわらず3因子モデルによる解釈が妥当であることが示唆された。
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© 2013 日本カウンセリング学会
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