本研究は、再開発地区計画に定められる二号施設・地区施設の２種類のオープンスペースの整備とその利用管理について、_(1)_オープンスペース計画における公民の事前協議や_(2)_オープンスペースの用途や管理主体、_(3)_その空間的な連続性や一体性の実現などに着目しながら、全国の再開発地区計画地区を検証することで、オープンスペース整備手法としての再開発地区計画の現状と課題を明らかにするものである。研究の結果、従来の制度では実現が困難なオープンスペースの整備が公民の協議により可能となったことがわかった。今後は協議におけるガイドラインの導入や公民共同管理によるオープンスペースの多様で柔軟な利用の増進が望まれる。
