都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第37回学術研究論文発表会
セッションID: 136_2-IV
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自治体レベルにおける大規模小売店舗開発の立地コントロールの規準とその運用に関する研究
ドイツ・ノルトライン-ヴェストファーレン(NRW)州・ドルトムント市を事例に
*姥浦 道生小泉 秀樹大方 潤一郎
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抄録
本研究においては、ドイツ・ノルトライン-ヴェストファーレン州において大型小売店舗の建設誘導計画を通じた立地コントロールの実態を調査・分析している。結論としては、まず立地コントロール規準の適合性の判断に関し、判断資料となる数値の導出過程が明示的ではないこと、及び規準が抽象的なため主体によって適合性の判断基準が異なることが、明らかになった。また、これらの帰結として異なる結論の意見書が出されていたが、それらを専門的観点から調整する場は存在していないことが明らかになった。さらに、一方ではこの立地コントロール規準が、実質的には政治的な裁量の枠を限定していることも明らかになった。
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© 2002 公益社団法人 日本都市計画学会
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