抄録
人口減少、少子高齢化が進む現在の日本では、車と人が関わる交通事故のうち、法令違反をおこなった高齢者の占める割合が大きくなっている。そこで、本研究では、歩行者にとって安全であり、かつエリアの価値を向上させるようなまちづくり計画・設計をおこなうための基礎的研究として、横断違反者の発生箇所、特徴を明らかにすることを目的としている。動線を取得するために動画撮影を行い、滞留人口の変化と特徴的な動線についてその発生箇所、発生人数のカウントを行った。滞留の状況を時間変化でみると同時に,日ごとの差異を分析している。その結果、滞留人口が多い方が動線を制御できていない割合が少ないことが分かった。