抄録
ある都市をその住民がどのように認知するかについての研究はケビン・リンチを初めとして今日まで多数行われている。その様な中で、1970年以降現在にかけて、兵庫県明石市においてはその中心市街地の衰退の傾向が見られる。本研究では都市環境や住民の生活様式の違いによって都市のイメージはどのように変化するかを明らかにことを意図し、特に明石市民の内車・バイクをよく利用する者とそれ以外の者について、両者がイメージする都市にどのような違いがあるかに着目する。イメージ・マップ調査によって、回答者が描いたマップの要素の数が、車・バイクをよく利用するかによってどのように変化するかを比較した。結果として車・バイクをよく利用する者はイメージ・マップに描く要素の数が少なくなる可能性を示唆した。