抄録
本研究では、路面舗装との歩行の関係を明らかにすることを目的とする。仮想現実ソフトウェアTwinmotionを使用し、商店街の歩道における異なるフットスケープデザインパターンを用いて実験を行った。色、サイズ、間隔の特性をもとに作成した12パターンのデザインを15人の建築学生疑似的に歩行させるシミュレーションを行い歩行軌跡のデータを採取した。直径サイズでのデザインパターンでは、直径120cmの円は60cm、30cmと比べ左右に移動する事から、歩行の安定性が低下することが明らかとなった。また、配置間隔が狭いほど歩行軌跡が安定する傾向が示されており、配置間隔が狭いほどデザインが連続的に見え、直線的に捉えた事から規律的な歩行性が見られたと考察される。色の変更による影響は限定的であったものの黒のデザインパターンでは、中心から離れる傾向がみられた。