2017 年 8 巻 1 号 p. 1_83-1_90
今後,急増が予測される在宅療養者に対し,地域包括ケアシステムの一つの要素として在宅看護提供システムを構築することが必要と考える.そこで,今後の在宅における看護資源の資料として,千葉県内の在宅看護に関わるNPO法人の活動内容と特性を,二次資料を用いて明らかにした.「千葉県認証NPO法人一覧表」,内閣府の「NPO法人情報」等から対象団体を抽出し分類,整理し在宅看護に関わる8団体の活動内容を【活動対象】【事業】【活動の目的】,財政状況を【財政規模】【収益の種類】【収益】ごとにまとめた.以上により1.訪問看護ステーションを運営しているNPO法人が多い 2.多彩な事業を運営しているNPO法人が多い 3.事業内容により収益に差がある,の3つが特性として導き出された.今後NPO法人による在宅看護の提供や,看護資源としての参加に向け,具体的な活動内容の調査・研究が必要であると考える.