2021 年 33 巻 1 号 p. 6-13
この20年で,生物学的製剤,分子標的抗リウマチ薬の開発,分類基準の改変,厳格な治療目標や治療ストラテジーの提唱などにより,関節リウマチの診療は非常に進歩した.この進歩は日常診療で患者の疾患活動性や身体機能の改善として実感されるのみならず,大規模専門施設からのデータでも確認されている.一方で,日常診療では,まだこれらの治療の恩恵を受けていない患者に出くわすことも少なくない.大規模専門施設からのデータ,日本全体の保険診療が格納された厚労省管轄のナショナルデータベースを用いた双方の研究結果を見ることにより,日本の関節リウマチ診療の課題が明らかになる可能性がある.