抄録
転圧コンクリート舗装版や即時脱型コンクリート製品の凍結融解抵抗性を確保するため,単位セメント量を一定として単位水量やAE剤添加率を増加した場合(連行空気量が増加した場合),単位水量を一定として細骨材率や締固め率を増加した場合(締固め空隙が増加や減少した場合)の耐久性指数の変化傾向を明らかにした。また,微細な締固め空隙が凍結融解抵抗性の向上に寄与すること,耐久性指数が60%となる締固め空隙を含む硬化コンクリートの気泡間隔係数は,普通コンクリートと比較して大きくなることを示した。そして,その耐久性指数を確保するためには連行空気量が2%以上であれば安全側に見て締固め率97%以上必要となることを示した。さらに,連行空気量,水セメント比および締固め率と耐久性指数の間の相互関係を実験式として示した。