コンクリート工学論文集
Online ISSN : 2186-2745
Print ISSN : 1340-4733
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  • 内海 秀幸, 安田 知弘, 菅 洋志, 鈴木 誠
    29 巻 (2018) p. 1-10
    公開日: 2018/01/15
    ジャーナル フリー

    セメント硬化体の含水状態に依存した熱膨張係数の非線形特性を明確にする観点から, 硬化セメントペーストを対象として, (∂h/∂T)θで定義される相対湿度の温度依存性に関する係数(Hygrothermic coefficient)を実験的に明らかにした(T:温度, h:相対湿度, θ:含水率)。実験では, 飽和した試料に対するFirst desorptionプロセスを対象として25[℃]と35[℃]に平衡する相対湿度を計測した。相対湿度とHygrothermic coefficientの関係は凸型のプロファイルを示し, 乾燥した試料を対象とした吸着プロセスから評価される結果に比較して, その値は3~4倍程度高い値を示すことが明らかとなった。

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  • 浅本 晋吾, 古田 悠佳, 欒 堯, 米田 大樹
    29 巻 (2018) p. 11-19
    公開日: 2018/01/15
    ジャーナル フリー

    コンクリートへの水分浸透の抑制手法として表面含浸工法などがあるが,ひび割れが生じると抑制が困難となる。そこで,本研究では,撥水材をセメントペーストに直接混入,もしくは105℃で絶乾した細骨材に噴霧することで,構成材料として内部に加え,ひび割れ発生後も内部から撥水性を保持できるセメント系材料の作製を検討した。その結果,市販のシリコーン系撥水材を噴霧した細骨材を用いたモルタルは,表面撥水性を発揮し,圧縮強度は最大で50%程度低下するものの,ひび割れを有しても水分浸透が抑制された。さらに,アルキル変性シロキサンポリマーを主成分とするシリコーン系撥水材を用いると,乾燥後の吸水,乾燥収縮が3か月にわたって抑制できた。

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  • 福永 隆之, 武若 耕司, 山口 明伸, 審良 善和
    29 巻 (2018) p. 21-31
    公開日: 2018/05/15
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,鹿児島県各地に分布するシラスを混和材として利用したセメント系材料の耐塩害性能の評価である。その際,主に,試験前後の生成物の変化や各種塩化物イオン量に着目することにより,シラスを用いた供試体の塩化物イオンとの反応性および塩分浸透特性について明らかにすることを試みた。その結果,シラスを混和した供試体は,塩水浸漬環境下において,シラスの反応率が促進されることを確認した。加えて,塩化物イオン固定化率の上昇および見掛けの拡散係数が低下する結果を得た。これは,シラスを混和することにより,ポゾラン反応生成物が生成され,その水和物によって,内部組織の緻密化および塩化物イオンの固定が起きたためと考察した。また,シラス中の微粒分の含有割合が大きいほどシラスの反応率および耐塩害性能が高いことが示された。

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  • 小松 怜史, 田島 涼, 細田 暁
    29 巻 (2018) p. 33-40
    公開日: 2018/05/15
    ジャーナル フリー

    本研究では,コンクリート床版上面の品質を表面吸水試験(SWAT)で評価する手法を検討した。水セメント比,空気量,セメント種類,養生条件の異なる供試体を製作し,SWATで品質評価を検討するコンクリート床版上面(仕上げ面から5mm程度)が十分乾燥していることを現場で判断する方法を検討した。その結果,市販の水分計(Kett社,HI-100)でカウント値が120(電気抵抗値:約2.6×104kΩ)を下回った時に,仕上げ面から5mm程度が十分乾燥していることが分かった。この条件で,SWAT計測開始から100秒間のコンクリートの累積吸水量を用いて,コンクリート床版上面の品質を評価することを提案した。この評価指標は仕上げ面の微細なひび割れによるコンクリートのスケーリング抵抗性の低下を検出することが可能であった。

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