粘土科学討論会講演要旨集
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第50回 粘土科学討論会
セッションID: A07
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南インドChaliyar川の砂金の粒子形態と化学組成
*中川 昌治M. SantoshC.G. NambiarG.N. Hariharan
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抄録

 南インドNilambur地域のChaliyar川上流域で採取された砂金について,SEM,SEM-EDS,EPMAによる検討を行った.砂金粒子は激しく溶食された形態と表面組織を示す.溶食孔がラテライト質粘土で充たされ,微細な植物が付着している.多くの砂金粒子は,内部がAuAg合金(3〜19wt%Ag)で,その周囲に高純度の金の層が成長している.また,純金に近い均質な粒子もみられる.これらの砂金は,熱帯の風化変質作用により付近のラテライト中で,初生の自然金から純金化したことが推定される.

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© 2006 日本粘土学会
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